金刀比羅宮では、今年も多くの参拝者を迎え、境内から周辺道路にかけて長い列ができました。

マンションの壁沿いに静かに続く行列は、日本橋らしい都市の風景でありながら、年の区切りを感じさせる穏やかな時間をつくり出していました。

珍しい「お焚き上げ」が灯す年末の風景

境内近くでは、御札やお守りを持参いただき、それらを納めて焚き上げる「お焚き上げ」が行われました。

この近辺では珍しい取り組みでもあり、赤々と燃える火を前に、手を合わせる参拝者の姿が印象的でした。

焚き火は寒さをしのぐためだけのものではなく、一年の感謝と区切りを目に見えるかたちで表す場でもあります。火を見つめる時間そのものが、自然と気持ちを整えてくれるようでした。

御神酒と豚汁、そして新年のしるし

参拝後には、御神酒のほか、温かい豚汁の振る舞いが行われました。

冷え込む夜の中、湯気の立つ豚汁を手にする参拝者の表情が、ほっと和らぐ様子が見られます。

また、干支の土鈴やカレンダーも配布され、いずれもほとんどなくなるほどの盛況ぶりでした。新年を迎える小さな記念品が、参拝の余韻をそれぞれの家へと持ち帰っていきます。

街の中の神社だからこそ生まれる光景

金刀比羅宮の年末初詣は、年越しの風景として、地元の方々だけでなく、日本橋の町内にお住まいのみなさんに受け止められています。

大きな賑わいの中にも、静けさと秩序が保たれているのは、地域に根ざした神社ならではの姿と言えるでしょう。

新しい年へ

本年も、無事に多くの参拝者をお迎えできたことに感謝するとともに、新しい一年が皆さまにとって穏やかで実り多い年となることをお祈りいたします。